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2003年10月10日(金)

星菱通信、岐阜県が導入する国内初の不法投棄「衛星監視システム」を受注

 宇宙通信株式会社(本社:東京都品川区、代表:安念彌行)の子会社で、衛星系第二種電気通信事業者である星菱通信株式会社(本社:東京都品川区、代表:鬼沢勉)は10月8日、岐阜県が導入する国内初の不法投棄「衛星監視システム」を受注したと発表。これにより星菱通信は、宇宙通信が提供する「スーパーバード・セーフティ・ネット(略称:SSN)」の双方向衛星通信システムをカスタマイズし、岐阜県の廃棄物不法投棄遠隔監視システムを構築する事になった。

 岐阜県の不法投棄衛星監視システムは、宇宙通信が提唱する衛星総合防災ソリューションSSNの柱のひとつである「DirecPC-VSATサービス」をカスタマイズして構築されるもの。DirecPC-VSATサービスとは、宇宙通信が2001年から提供している超小型衛星地球局(VSAT)システムで、地上回線の整備されていない山間・僻地でも容易に通信ネットワークを構築することができ、今回のように廃棄物の不法投棄等を24時間、無人で遠隔監視することが可能になる。なお同システムは現在、企業や官公庁の非常災害用バックアップ回線や衛星イントラネット、遠隔教育、映像・音声配信等にも利用されているという。

 発表によると日本国内における不法投棄は後を絶たず、岐阜県では昨年度、産業廃棄物151件、一般廃棄物1,511件もの苦情が寄せられるなど、深刻な社会問題になっていた。また同県ではこれまで、夜間休日監視や廃棄物インターネット110番の設置、ヘリコプターでの投棄現場上空のパトロール等、防止策の強化を図っていたが、実際に不法投棄の現場を押さえるのは困難であった事から、国内で初めて不法投棄現場に遠隔監視カメラを設置。宇宙通信が保有する通信衛星「スーパーバード」の電波中継器を通じて、警備会社が現場の映像を常時監視できる無人監視システムの導入に至ったもよう。

 このシステムは、同県山間部の不法投棄多発箇所に高感度カメラ付き監視装置を設置して、衛星回線を経由して県が委託する警備会社が監視カメラの遠隔操作を実施。不法投棄を24時間リアルタイムで監視するという仕組みで、監視カメラはリモート運用によりパン(水平回転)・チルト(上下回転)・ズーム等の操作が可能な上、夜間の監視に備え赤外線照射機能も搭載。

 実際に不法投棄が行われた場合、投棄した人の顔や車のナンバーを撮影し、画像をML-JPEG圧縮方式、JPEG圧縮方式もしくはMotion-JPEG圧縮方式により2〜3FPS(フレーム/秒)程度で衛星経由警備会社の監視センターに伝送される事になっている。なお同システムでは約1ヶ月分の画像が蓄積できるほか、日時の指定や異常発生ログによる過去の画像の検索・再生も可能。なお実稼動は11月からで、岐阜県は効果次第では順次増設も検討していくとしている。

 また宇宙通信グループは今後、今回の国内初の不法投棄衛星監視システムの事例を踏まえ、不法投棄問題が深刻化している他の自治体にも衛星利用を積極的に提案していく考え。


星菱通信株式会社
http://www.seiryo.co.jp/

宇宙通信株式会社
http://www.superbird.co.jp/

岐阜県
http://www.pref.gifu.lg.jp/
2003.10.10
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